βグルカンの免疫賦活力について
βグルカンとは、パンを膨らませる酵母の細胞壁から見つかった成分です。
近年の研究によって、高い免疫賦活力が期待できることが分かってきました。
人体には病原体から体を守るための細胞が複数あります。
白血球は細菌を攻撃するものですが、NK細胞はウイルス感染した細胞や悪性腫瘍を攻撃し増殖を防ぐものです。
このような免疫に関わる細胞の力が活発になることを、免疫賦活化といいます。
免疫力を高めてくれる成分としては、発酵食品に含まれる乳酸菌が有効だと考えられてきました。
免疫賦活化の仕組みは、樹状細胞と呼ばれる組織に成分が補食されることで体の中に異物が入ったことが認識され、NK細胞に攻撃の指令が出されるというものです。
樹状細胞に異物の存在を知らせる成分がなければ、ウイルスが侵入してきてもすぐに排除できなくなります。
これが免疫低下と呼ばれる状態です。
現代人の免疫機構はとても弱りやすくなっています。
精神的なストレスによって自律神経の動きが乱れても影響を受けますし、食事の乱れで腸内の細菌バランスが崩れてもうまく働けなくなります。
そのため、癌細胞やウイルス感染細胞が亢進してしまいます。
βグルカンの接種はこのような現状にあって、生活習慣病の予防策として注目されました。
サプリメントとして研究開発が進められています。
健康な細胞が攻撃されないために、健康寿命を延ばすためにも長寿社会に不可欠な要素になると予測されています。